日本共産党徳島市議団事務局 ふなこし智子

船越ともこblog


子どもの発達に赤信号

投稿日: 2010年09月15日  投稿者: ふなこし智子

新聞等で、「保育のあり方が質的に大きく変えられようとしている」という話は知っていました。

最近詳しくお話を聞く機会がありました。

うちの息子は30歳。共働きをしていたので0歳児から保育所で育ちました。

当時、保育所は保育に欠ける子の生活する場(厚生省の管轄)で、

幼稚園は勉強する場(文部省の管轄)という認識でした。

今度はそれを一緒にして、「子ども園」という施設にするそうです。

後期高齢者医療制度と同じようなシステムで、

今までとの主な違いは、親の働く時間によって子どもを預けられる時間が認定されることです。

預けられる時間が認定されたら、その時間帯で預かってくれる園を自分で探さなければなりません。

完全に個人任せで、国や自治体は乳幼児の保育に公的な責任を負わなくなるそうです。

給食や病時保育や延長保育など、サービスの内容ごとに別にお金がいるらしいです。

そこへ規制緩和で企業が参入し、保育は、子どもたちの健全な発達のために在るのではなく、企業の金儲けの為の保育へと大きく変質しようとしています。

儲けるためには、当然保育コストは下げられます。

給食やおやつの質は下げれ、子どもたちは狭い部屋に詰め込めるだけ詰め込まれ、

人件費削減で、園長のみが正規で、保育士は全て短期雇用の職員になるなどしています。

しかも、保育時間や条件の違う子どもたちを一緒にみるようになれば、

子どもたちの発達にそって、集団での質の高い保育は到底望めません。

来年1月には、この法案が出される見通しというのにも驚きです。

子どもたちの未来に重大な影響があるこんな大事なことが、

たった4ヶ月で(月1回の審議で)決定されるらしいです。

何ともやりきれない怒りを覚えました。

乳幼児期は、大人の一日とは比べ物にならない勢いで発達すると保育所で学びました。

乳幼児という大事な時期を育む場が、次代を担う子どもたちの豊かな保育の場が、

今、企業に売り渡されようとしています。

何もいえない子どもたちに代わって、私たち大人が声を上げなければと思いました。

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